17年には「水素基本戦略」を策定し、将来ビジョンを視野に、30年までの行動計画を示した。
30年までの数値目標も打ち出している。しかし、基本戦略のメルクマールとする
2020年目標と現在の進捗を照らすといずれも大きな隔たりが生じている。
燃料電池自動車(FCV)
20年の目標数値に対し、特に進捗率が低いのがFCVだ。20年における累計販売目標4万台に対し、
20年2月末時点の進捗は3600台にすぎない。これについて牟田徹課長補佐は「(トヨタ自動車の)
FCV新モデルによる生産拡大時期がずれ込んだため」と説明する。
FCV普及のためには水素ステーションの普及が不可欠である。水素ステーションは
20年目標160箇所に対し2月末時点で113箇所。30年目標の900箇所の設置が仮に
達成したとしても、これは全国のガソリンスタンド数の30分の1以下に過ぎず、
ガソリン車の給油と比べるとFCVの利便性は圧倒的に低いことがわかるだろう。
さらに、基本戦略では20年代後半での水素ステーション事業の自立化を目標とするが、
さらに、基本戦略では20年代後半での水素ステーション事業の自立化を目標とするが、
その道筋は見えてこない。自治体によって金額は異なるが、東京都の場合、約5億円の
建設費のうち約4分の3を、また年間運営費約4000万円の2分の1以上が国及び自治体からの
補助金で賄われている。
国内における水素価格の高さも自立化を困難にする要因のひとつだ。水素ステーションで
供給する水素はガソリンと等価になるように価格が設定されている。水素の元値自体が
安くならないとビジネスとしては成り立たない」と危機感を募らせる。
水素基本戦略では、30年頃までに「水素発電の商用化」と「国際水素サプライチェーン構築」
水素基本戦略では、30年頃までに「水素発電の商用化」と「国際水素サプライチェーン構築」
との目標が明記されている。
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